パニック値対応となるのはどれか。
パニック値対応となるのはどれか。
- ⑴ ALP 300 U/L基準範囲をやや上回る程度で、肝胆道疾患や骨疾患の精査は必要ですが、緊急連絡を要する値ではありません。
- ⑵ カルシウム 10.8 mg/dL軽度の高値です。高カルシウム血症としてパニック値の対象になるのはおおむね12〜13mg/dLを超える場合で、この値は該当しません。
- ⑶ グルコース 200 mg/dL糖尿病を疑う高値ではありますが、意識障害を来す水準ではありません。低血糖側の50mg/dL未満や著明な高血糖が緊急対応の対象です。
- ⑷ ナトリウム 175 mmol/L基準範囲を大きく超える重度の高ナトリウム血症で、意識障害や痙攣に至る危険があります。ただちに主治医へ報告すべきパニック値です。
- ⑸ 総コレステロール 300 mg/dL脂質異常症として治療の対象になりますが、慢性的な動脈硬化の危険因子であり、緊急に連絡すべき値ではありません。
解説
正解は⑷です。パニック値とは、生命が危ぶまれるほど検査値が異常で、ただちに主治医へ連絡すべき値のことです。ナトリウム175mmol/Lは基準範囲の約138〜145mmol/Lを大きく上回る重度の高ナトリウム血症で、意識障害や痙攣を起こすため緊急連絡の対象になります。ほかの選択肢はいずれも基準範囲をやや外れる程度で、精査や治療は必要でも直ちに生命を脅かす値ではありません。逸脱の大きさと緊急性を分けて考える必要があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成