腟トリコモナス症で誤っているのはどれか。
腟トリコモナス症で誤っているのはどれか。
- ⑴ 尿沈渣で虫体が検出される。尿沈渣で洋梨形の運動する虫体が見つかることは実際にあり、記述として正しいため、誤りを選ぶこの問では正解になりません。
- ⑵ 栄養型による接触感染である。囊子をつくらないため、栄養型が性的接触で直接うつります。記述は正しいので、この問の答えにはなりません。
- ⑶ 腟分泌物から囊子が検出される。腟トリコモナスは囊子期をもたず栄養型のみで生活するため、囊子が検出されることはありません。したがってこの記述が誤りで、正解となります。
- ⑷ 患者とパートナーを同時に治療する。性感染症であり、片方だけ治療すると再感染するため同時治療が原則です。記述は正しく、誤りではありません。
- ⑸ 塗抹標本ではGiemsa 染色が用いられる。塗抹標本の染色にギムザ染色が用いられるのは正しい記述です。運動が止まった虫体の形態確認に有用です。
解説
正解は⑶です。この問は誤っている記述を選ぶ形式で、腟トリコモナスには囊子期がないため、腟分泌物から囊子が検出されるという記述が誤りになります。この原虫は栄養型のみで生活し、性行為による接触で感染するので、患者とパートナーを同時に治療しないと再感染を繰り返します。尿沈渣や腟分泌物の鏡検で運動する栄養型が見つかり、塗抹標本ではギムザ染色などで観察します。囊子をつくらない原虫として覚えておくとよいでしょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成