虫卵で小蓋がないのはどれか。
虫卵で小蓋がないのはどれか。
- ⑴ 回虫回虫卵は厚い蛋白膜と凹凸のある卵殻で覆われており、小蓋をもちません。幼虫は卵殻のまま経口摂取されて腸内で孵化します。
- ⑵ 肝蛭肝蛭の卵は大型の楕円形で、一端に明瞭な小蓋をもちます。小蓋のある代表的な虫卵なので、この問では正解になりません。
- ⑶ 肝吸虫肝吸虫の卵は小型の洋梨形で、小蓋と、その反対端に小突起をもちます。小蓋をもつ虫卵の典型例です。
- ⑷ 日本住血吸虫日本住血吸虫の卵は小蓋をもたず、卵殻の側面に小さな棘(側棘)がみられます。この側棘が住血吸虫類の鑑別点になります。
- ⑸ 日本海裂頭条虫日本海裂頭条虫の卵は楕円形で、一端に小蓋をもちます。条虫のなかでも小蓋をもつ例として押さえておく虫卵です。
設問は1つ選ぶ形だが、正答値表では1・4のいずれも正答としている(出題側が複数正解として扱った問)。どれを選んでも正解になる。
解説
正解は⑴と⑷で、どちらを選んでも正解として扱われた問題です。小蓋は虫卵の一端にある蓋状の構造で、卵の中の幼虫が水中でここを押し開けて出てきます。小蓋をもつのは肝蛭、肝吸虫、日本海裂頭条虫などの吸虫類と一部の条虫類です。これに対し回虫の卵は厚い凹凸のある卵殻に覆われて小蓋がなく、日本住血吸虫の卵も小蓋をもたず側面に小さな棘(側棘)がある点が特徴です。小蓋の有無は虫卵鑑別の第一歩となる重要な所見です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成