混濁尿は透明化処理で鑑別が可能である。処理方法と対象となる混濁の原因の組合せで正…
混濁尿は透明化処理で鑑別が可能である。処理方法と対象となる混濁の原因の組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ 加温 ― 細菌加温で溶けるのは尿酸塩です。細菌による混濁は加温しても消えず、遠心や鏡検で菌体を確認して判断します。
- ⑵ 3 %酢酸 ― リン酸塩リン酸塩の混濁は3%酢酸で溶けて透明になります。炭酸塩でも溶けますが、その場合は二酸化炭素の気泡が生じる点で区別できます。
- ⑶ 10%塩酸 ― 尿酸塩塩酸で溶けるのはシュウ酸塩です。尿酸塩は加温または水酸化カリウムなどのアルカリで溶けるため、組合せが入れ替わっています。
- ⑷ 10%水酸化カリウム ― 脂肪脂肪を溶かすのはアルコール・エーテル混合液などの有機溶媒です。水酸化カリウムは脂肪滴の透明化には用いません。
- ⑸ アルコール・エーテル混合液(2 :1 ) ― シュウ酸塩アルコール・エーテル混合液で溶けるのは脂肪です。シュウ酸塩は塩酸で溶けるので、対象がずれています。
解説
正解は⑵です。混濁尿は、どの処理で透明になるかによって原因を推定できます。リン酸塩による白い混濁は3%酢酸を加えると溶けて透明になり、炭酸塩であれば同時に気泡が発生します。尿酸塩は加温すると溶け、シュウ酸塩は塩酸で溶けます。脂肪はアルコール・エーテル混合液で溶け、細菌による混濁はどの試薬を加えても透明にならず、鏡検や培養で確かめます。「酸や加温で溶けるのは塩類、有機溶媒で溶けるのは脂肪」と整理すると混同しにくくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-07.html)を加工して作成