ABO 血液型が後天的変化を示す原因はどれか。
ABO 血液型が後天的変化を示す原因はどれか。
- ⑴ 血友病血友病は凝固因子が欠乏する疾患で、赤血球膜のABO抗原の発現には影響しません。
- ⑵ 赤芽球癆赤芽球癆は赤芽球が減少する病態で、産生される赤血球のABO抗原の発現が弱まるわけではありません。
- ⑶ 鉄欠乏性貧血鉄欠乏性貧血ではヘモグロビンの合成が障害されますが、ABO抗原の発現には影響しません。
- ⑷ 急性骨髄性白血病急性骨髄性白血病では抗原を作る酵素の働きが低下してABO抗原の発現が弱まり、後天的な変化としてあらわれます。
- ⑸ 自己免疫性溶血性貧血自己免疫性溶血性貧血では自己抗体による検査への影響は生じますが、ABO抗原の発現自体が変化するわけではありません。
解説
正解は⑷です。急性骨髄性白血病などの造血器腫瘍では、赤血球膜上のABO抗原を作る酵素の働きが低下し、抗原の発現が弱くなることがあります。その結果、本来の血液型よりオモテ検査の凝集が弱くなり、後天的に血液型が変化したようにみえます。病状の改善とともに元に戻ることも知られています。他の選択肢は赤血球膜のABO抗原そのものの発現を変える病態ではなく、この現象の原因にはなりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成