培養に用いる検体で適切なのはどれか。
培養に用いる検体で適切なのはどれか。
- ⑴ 室温保存された髄液髄膜炎の原因菌は低温に弱く冷蔵で死滅するため、髄液は室温で保存して速やかに提出するのが適切です。
- ⑵ 唾液成分のみの喀痰唾液成分のみの喀痰は下気道の状態を反映せず、口腔内の常在菌が検出されるだけなので培養には適しません。
- ⑶ 尿バックから採取された尿採尿バッグにたまった尿は時間の経過で細菌が増え、汚染も避けられないため培養用の検体には適しません。
- ⑷ ホルマリン処理された組織ホルマリンで処理した組織は菌が死滅しているため培養できません。培養用には未固定の組織を提出します。
- ⑸ 冷蔵保存された血液培養ボトル血液培養ボトルを冷蔵すると菌が死滅または発育しなくなります。室温で保存し、速やかに培養装置に入れます。
解説
正解は⑴です。髄液から検出される髄膜炎菌や肺炎球菌、インフルエンザ菌は低温に弱く、冷蔵すると死滅して培養できなくなるため、室温で保存して速やかに提出します。他の検体は培養に適していません。唾液ばかりの喀痰は下気道の情報を反映せず、採尿バッグからの尿は汚染を避けられず、ホルマリン処理した組織では菌が死滅しており、血液培養ボトルも冷蔵すると菌が死滅してしまいます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成