3 種類の濃度のADP を用いた血小板凝集能検査(透過光法)の結果(別冊No. …
3 種類の濃度のADP を用いた血小板凝集能検査(透過光法)の結果(別冊No. 14)を別に示す。誤っているのはどれか。
- ⑴ A では、血小板凝集の解離が認められる。低い濃度の作動薬では一次凝集のみで解離がみられます。記述は正しいため、誤りを問う本問の正答にはなりません。
- ⑵ A では、プロスタサイクリンが放出されている。プロスタサイクリンは血管内皮細胞が産生して凝集を抑える物質で、血小板から放出されるものではありません。誤った記述です。
- ⑶ B では、トロンボキサンA2 が放出されている。二次凝集にはトロンボキサンA2などの放出が伴います。記述は正しい内容であり、正答ではありません。
- ⑷ B では、二次凝集が認められる。濃度が高まると放出反応を伴う二次凝集が加わり、曲線は解離せずに進みます。記述は正しい内容です。
- ⑸ C では、血小板同士がフィブリノゲンを介して凝集している。血小板は膜の糖蛋白を介してフィブリノゲンと結合し、互いに架橋されて凝集します。記述は正しいため正答ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。プロスタサイクリンは血管内皮細胞が産生して血小板の凝集を抑える物質であり、凝集した血小板から放出されるものではありません。したがってこの記述が誤りです。他の記述は正しい内容です。低い濃度の作動薬では一次凝集のみが起こって解離し、濃度が高まるとトロンボキサンA2などの放出を伴う二次凝集が加わり、凝集は血小板同士がフィブリノゲンを介して結合することで成立します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成