ヘモグロビン酸素解離曲線(別冊No. 12)を別に示す。矢印の方向に曲線が移動し…
ヘモグロビン酸素解離曲線(別冊No. 12)を別に示す。矢印の方向に曲線が移動したとき患者の状態で正しいのはどれか。
- ⑴ 体温上昇体温の上昇は酸素との親和性を下げ、曲線を右へ移動させます。左方への移動の要因ではありません。
- ⑵ 激しい運動激しい運動では体温上昇、二酸化炭素の増加、アシドーシスが重なり、曲線は右へ移動します。
- ⑶ PaCO2 上昇二酸化炭素分圧の上昇は酸素を離しやすくする方向に働き、曲線を右へ移動させます。
- ⑷ 代謝性アシドーシス代謝性アシドーシスによる水素イオンの増加も酸素の親和性を下げ、曲線を右へ移動させます。
- ⑸ 2,3-ジフォスフォグリセリン酸〈DPG〉濃度低下2,3-ジホスホグリセリン酸はヘモグロビンから酸素を離しやすくする物質で、濃度が低下すると親和性が高まり曲線は左へ移動します。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。ヘモグロビンの酸素解離曲線が左へ移動するのは酸素との親和性が高まったときで、赤血球内の2,3-ジホスホグリセリン酸の濃度が低下した場合がこれにあたります。この物質はヘモグロビンに結合して酸素を離しやすくする働きをもつため、減ると酸素が離れにくくなります。体温の上昇、激しい運動、二酸化炭素分圧の上昇、アシドーシスはいずれも曲線を右へ移動させる要因です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成