骨髄血塗抹May-Giemsa 染色標本(別冊No. 11)を別に示す。診断に有…
骨髄血塗抹May-Giemsa 染色標本(別冊No. 11)を別に示す。診断に有用な表面抗原はどれか。
- ⑴ CD4CD4はヘルパーT細胞や単球に発現する抗原です。形質細胞の同定に用いる抗原ではありません。
- ⑵ CD13CD13は好中球など骨髄系の細胞に発現する抗原で、急性骨髄性白血病の判定などに用いられます。
- ⑶ CD25CD25は活性化したリンパ球に発現し、成人T細胞白血病やヘアリーセル白血病で問題になる抗原です。
- ⑷ CD34CD34は造血幹細胞や前駆細胞に発現する抗原で、未分化な芽球の判定に用いられます。
- ⑸ CD38CD38は形質細胞に強く発現する抗原で、CD138とあわせて形質細胞の腫瘍性増殖の診断に有用です。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。核が偏在し、核の近くに明るい部分をもち、細胞質が濃く好塩基性に染まる細胞が骨髄で増加している像は、形質細胞の腫瘍性増殖を示します。形質細胞にはCD38が強く発現するため、CD138とあわせて診断や病勢の把握に有用な表面抗原になります。他の選択肢は、それぞれヘルパーT細胞、骨髄系細胞、活性化リンパ球、造血前駆細胞を示す抗原であり、この細胞の同定には結びつきません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成