免疫組織化学染色で正しいのはどれか。
免疫組織化学染色で正しいのはどれか。
- ⑴ ホルマリン固定パラフィン包埋切片は使用できない。ホルマリン固定パラフィン包埋切片は賦活化処理を加えることで広く用いられています。使用できないという記述は誤りです。
- ⑵ 内因性ペルオキシダーゼ活性の阻害に過酸化水素加メタノールを用いる。組織由来のペルオキシダーゼによる非特異的発色を防ぐため、過酸化水素を加えたメタノールで活性を失わせます。
- ⑶ 一次抗体反応後は洗浄して十分に乾燥させる。抗体反応の途中で切片を乾燥させると非特異的な染まりの原因となります。乾燥させないよう保つことが重要です。
- ⑷ 二次抗体は一次抗体と同じ動物種の抗血清を用いる。二次抗体は一次抗体を作った動物種の免疫グロブリンに対する抗体なので、一次抗体とは異なる動物種のものを用います。
- ⑸ ジアミノベンチジンでは赤色に発色される。ジアミノベンチジンは酸化されて褐色の不溶性の産物を生じます。赤色に発色するのはアミノエチルカルバゾールなどです。
解説
正解は⑵です。組織にもともと含まれるペルオキシダーゼ活性は非特異的な発色の原因となるため、過酸化水素を加えたメタノールに浸して活性を失わせてから抗体反応に進みます。ホルマリン固定パラフィン包埋切片は、賦活化処理を加えることで免疫組織化学染色に広く用いられています。抗体反応の途中で切片を乾燥させてはならず、二次抗体は一次抗体と異なる動物種のものを用い、ジアミノベンチジンは褐色に発色します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成