中和処理が必要な脱灰液はどれか。2 つ選べ。
中和処理が必要な脱灰液はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ エチレンジアミン四酢酸〈EDTA〉エチレンジアミン四酢酸はカルシウムイオンを結合して除く薬剤で、酸ではないため中和の処理は必要ありません。
- ⑵ 塩酸塩酸は強い無機酸で脱灰力が高い反面、組織を傷めるため、脱灰後に残った酸を中和する処理が必要になります。
- ⑶ ギ酸ギ酸は有機酸で作用が穏やかであり、通常は十分な水洗によって除去でき、中和の処理は必要としません。
- ⑷ 硝酸硝酸も強い無機酸であり、脱灰後に残った酸が染色性や抗原性に影響するため、中和の処理が必要です。
- ⑸ トリクロロ酢酸トリクロロ酢酸は有機酸で作用が穏やかなため、水洗により除去でき、中和の処理は行いません。
解説
正解は⑵と⑷です。塩酸と硝酸は強い無機酸であり、脱灰の力は強い一方で組織や核酸を傷めるため、脱灰が終わったあとに残った酸を中和して抗原性や染色性への影響を抑える処理が必要です。中和には炭酸リチウムやアンモニア水などが用いられます。ギ酸は有機酸で作用が穏やかなため、通常は水洗のみで足ります。エチレンジアミン四酢酸はカルシウムを結合して取り除く薬剤で、中和は不要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成