血中アンモニア濃度で正しいのはどれか。
血中アンモニア濃度で正しいのはどれか。
- ⑴ 成人では性差がある。成人の血中アンモニア濃度の基準範囲に、明らかな性差は認められていません。
- ⑵ 溶血検体で低値を示す。赤血球内のアンモニア濃度は血漿より高いため、溶血した検体ではむしろ高値になります。
- ⑶ 消化管出血により上昇する。消化管出血では血液中の蛋白が腸内細菌に分解されてアンモニアが産生され、吸収されて血中濃度が上昇します。
- ⑷ 採血後室温で放置すると低下する。採血後に室温で放置すると血球や酵素の作用でアンモニアが産生され、濃度は上昇します。氷冷して速やかに測定します。
- ⑸ 動脈血のアンモニア濃度は静脈血より高い。アンモニアは腸管や組織で産生され、肝で処理されるため、動脈血の濃度は静脈血より低くなります。
解説
正解は⑶です。消化管出血が起こると、血液に含まれる蛋白が腸内細菌によって分解されてアンモニアが産生され、吸収されて血中濃度が上昇します。肝硬変の患者で消化管出血が肝性脳症の引き金になるのはこのためです。赤血球中のアンモニア濃度は血漿より高いため溶血検体では高値となり、採血後に室温で放置すると血球や酵素の働きでさらに上昇します。動脈血の濃度は静脈血より低くなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成