血中薬物濃度測定で検体に全血を用いるのはどれか。2 つ選べ。
血中薬物濃度測定で検体に全血を用いるのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ ジゴキシンジゴキシンは血清または血漿で測定します。採血は分布が安定する投与から数時間以上あとに行う点が重要です。
- ⑵ タクロリムスタクロリムスは赤血球内に多く分布するため、血漿では濃度を正しく評価できず、全血を検体として測定します。
- ⑶ シクロスポリンシクロスポリンも赤血球への分布が大きいため、全血を検体として測定します。移植後の血中濃度管理に用いられます。
- ⑷ メトトレキサートメトトレキサートは血清または血漿で測定し、大量投与時には解毒薬の投与量を決めるために濃度を追跡します。
- ⑸ フェノバルビタールフェノバルビタールは抗てんかん薬で、血清または血漿を検体として濃度を測定します。全血は用いません。
解説
正解は⑵と⑶です。タクロリムスとシクロスポリンはいずれも免疫抑制薬で、赤血球の中に多く分布するため、血漿や血清では薬物の量を正しく評価できません。したがって測定には抗凝固剤を加えた全血を用います。他の薬物は血漿中の濃度が薬効を反映するため、血清または血漿を検体とします。移植後の患者では血中濃度の管理が治療の要になるので、検体の種類を含めて押さえておく必要があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成