乳房の超音波像(別冊No. 8)を別に示す。正しいのはどれか。2 つ選べ。
乳房の超音波像(別冊No. 8)を別に示す。正しいのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 形状不整形状不整は悪性腫瘤を疑わせる所見です。囊胞は円形や楕円形で形が整うのが通常であり、この像には当てはまりません。
- ⑵ 境界不明瞭境界不明瞭は周囲への浸潤を疑わせる所見です。囊胞では境界は明瞭に描出されます。
- ⑶ 内部無エコー内部が液体で満たされているため内部エコーを認めず、無エコーとして描出されます。囊胞に特徴的な所見です。
- ⑷ 縦横比1.0 以上縦横比が1.0以上、すなわち縦に長い形は悪性を疑わせる所見です。囊胞は横に広がる形をとることが多くなります。
- ⑸ 後方エコーの増強超音波が液体中をほとんど減衰せずに通過するため、囊胞の後方の組織が明るく描出されます。後方エコーの増強という所見です。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶と⑸です。内部が無エコーで、後方エコーの増強を伴う所見は、内部が液体で満たされた囊胞に特徴的です。超音波は液体の中をほとんど減衰せずに通過するため、その先の組織が明るく描出されます。囊胞は形が整い、境界も明瞭で、縦横比は小さくなるのが通常です。形状不整、境界不明瞭、縦横比が大きいといった所見は悪性を疑わせる所見であり、この像には当てはまりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成