右側腹部超音波像(別冊No. 7)を別に示す。最も考えられるのはどれか。
右側腹部超音波像(別冊No. 7)を別に示す。最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 水腎症水腎症では腎盂・腎杯が拡張し、腎の中心部が無エコーの領域として広がって描出されます。音響陰影を伴う高エコーではありません。
- ⑵ 腎結石腎洞内の点状の強い高エコーと、その後方の音響陰影は腎結石に特徴的な所見です。図の所見と合致します。
- ⑶ 腎囊胞腎囊胞は境界明瞭で内部が無エコーの円形の構造として描出され、後方エコーは増強します。音響陰影は伴いません。
- ⑷ 尿管結石尿管結石は腎の外の尿管走行に沿って描出され、上流の水腎症を伴うことが多い所見です。腎洞内にみられるものではありません。
- ⑸ 腎細胞癌腎細胞癌は腎実質に生じる充実性の腫瘤として描出され、内部にエコーを有します。強い高エコーと音響陰影という所見とは異なります。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。腎の中心部にある腎洞の高エコー領域の中に、さらに強い点状の高エコーがみられ、その後方に音響陰影(後方エコーの減弱)を伴っていれば腎結石と考えられます。音響陰影は超音波が結石で強く反射・吸収されることで生じ、結石を見分ける手がかりになります。腎盂や腎杯が拡張して無エコーの領域が広がる水腎症や、境界明瞭で後方エコーが増強する腎囊胞とは所見が異なります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成