心尖部長軸像のカラードプラ像(別冊No. 6)を別に示す。最も考えられるのはどれ…
心尖部長軸像のカラードプラ像(別冊No. 6)を別に示す。最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 僧帽弁狭窄症僧帽弁狭窄症では拡張期に僧帽弁を通って左室へ向かう加速した血流を認めます。左室流出路へ向かう信号ではありません。
- ⑵ 大動脈弁狭窄症大動脈弁狭窄症では収縮期に大動脈弁を越えて大動脈へ向かう高速の血流信号を認めます。時相と向きが異なります。
- ⑶ 心室中隔欠損症心室中隔欠損症では収縮期に心室中隔を横切って左室から右室へ向かう短絡血流を認めます。この断面の所見とは異なります。
- ⑷ 僧帽弁閉鎖不全症僧帽弁閉鎖不全症では収縮期に左室から左房へ逆流する信号を認めます。拡張期に左室流出路へ向かう信号ではありません。
- ⑸ 大動脈弁閉鎖不全症拡張期に大動脈弁から左室流出路へ向かって左室内に伸びる逆流信号は大動脈弁閉鎖不全症の所見で、断面と時相が合致します。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。心尖部長軸像では左室、僧帽弁、大動脈弁と左室流出路が同一の断面に描出されます。拡張期に大動脈弁から左室流出路を通って左室内へ伸びる逆流の血流信号が認められれば、大動脈弁閉鎖不全症と考えられます。僧帽弁閉鎖不全症では収縮期に左室から左房へ向かう逆流信号となり、逆流の向きと時相が異なります。カラードプラでは、どの時相にどの方向の血流がみられるかを確認することが基本です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成