クロージングボリューム〈CV〉測定における単一呼出曲線で正しいのはどれか。
クロージングボリューム〈CV〉測定における単一呼出曲線で正しいのはどれか。
- ⑴ 第Ⅰ相のN2 濃度は約80%である。純酸素を吸入した後に呼出するため、第Ⅰ相は死腔に残った酸素が出てきて窒素濃度はほぼ0%です。80%にはなりません。
- ⑵ 第Ⅱ相は肺胞のみから呼出されるガスによる。第Ⅱ相は死腔ガスと肺胞ガスが混じり合って呼出される移行部です。肺胞ガスのみになるのは第Ⅲ相からです。
- ⑶ 第Ⅲ相で認められる振動は計測用の管の共振によって発生する。第Ⅲ相にみられる細かな振動は、心拍動が肺に伝わることで生じる心原性の変動です。測定用の管の共振によるものではありません。
- ⑷ 第Ⅳ相の傾きは第Ⅲ相の傾きよりも大きい。第Ⅳ相では下肺の末梢気道が閉じ、窒素濃度の高い上肺のガスが呼出されるため、第Ⅲ相の緩やかな傾きより急な立ち上がりを示します。
- ⑸ 第Ⅳ相はCV 位から安静呼気位までに相当する。第Ⅳ相はクロージングボリューム位から最大呼気位(残気量位)までに相当します。安静呼気位までではありません。
解説
正解は⑷です。第Ⅲ相は肺胞ガスによる緩やかな傾きの平坦部であるのに対し、第Ⅳ相では下肺領域の末梢気道が閉じ、窒素濃度の高い上肺領域のガスが多く呼出されるため、傾きが急に大きくなります。この立ち上がりの点から最大呼気位までの量がクロージングボリュームです。検査は純酸素を吸入してから行うため、第Ⅰ相は死腔に残った酸素が呼出され、窒素濃度はほぼ0%になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成