標準12 誘導心電図(別冊No. 3)を別に示す。考えられるのはどれか。
標準12 誘導心電図(別冊No. 3)を別に示す。考えられるのはどれか。
- ⑴ 高K 血症高カリウム血症では左右対称で尖ったテント状T波が特徴で、進行するとP波の平低化やQRS幅の増大を伴います。
- ⑵ 高Ca 血症高カルシウム血症ではST部分が短くなりQT間隔が短縮します。U波が目立つ所見ではありません。
- ⑶ 高Na 血症ナトリウム濃度の異常は心電図に特徴的な変化を示さず、高ナトリウム血症を心電図から診断することはできません。
- ⑷ 低K 血症T波の平低化、ST部分の低下、そして目立つU波は低カリウム血症に特徴的な心電図所見で、図の所見と合致します。
- ⑸ 低Ca 血症低カルシウム血症ではST部分が延長してQT間隔が延長します。T波の平低化やU波の増高が主体ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。低カリウム血症の心電図では、T波が平低化し、ST部分が低下して、T波に続く陽性のU波が目立つようになります。QT間隔が延長したように見えるのも、このU波の増高によるものです。高カリウム血症では逆に左右対称で尖ったテント状T波が特徴で、進行するとQRS幅が広がります。低カルシウム血症ではQT延長、高カルシウム血症ではQT短縮がみられ、それぞれ現れる所見が異なります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成