診断の根拠になる自己抗体と疾患の組合せはどれか。
診断の根拠になる自己抗体と疾患の組合せはどれか。
- ⑴ 抗平滑筋抗体 ― リウマチ熱抗平滑筋抗体は自己免疫性肝炎で陽性となる自己抗体です。リウマチ熱は溶連菌感染後に起こる病態で、この抗体は診断に用いません。
- ⑵ 抗ミトコンドリア抗体 ― 強皮症抗ミトコンドリア抗体は原発性胆汁性胆管炎の診断に用います。強皮症では抗トポイソメラーゼⅠ抗体や抗セントロメア抗体が問題になります。
- ⑶ 抗CCP 抗体 ― Behçet 病抗CCP抗体は関節リウマチに対して特異性の高い自己抗体です。ベーチェット病は臨床症状で診断し、特異的な自己抗体はありません。
- ⑷ 抗RNP 抗体 ― 混合性結合組織病〈MCTD〉抗RNP抗体は混合性結合組織病の診断基準で高値陽性が必須とされる自己抗体で、診断の根拠になります。組合せとして正しい内容です。
- ⑸ 抗TSH 受容体抗体 ― Sjögren 症候群抗TSH受容体抗体はバセドウ病の診断に用います。シェーグレン症候群では抗SS-A抗体や抗SS-B抗体が陽性になります。
解説
正解は⑷です。抗RNP抗体は混合性結合組織病の診断基準に含まれる自己抗体で、高値陽性であることが診断の必須条件とされています。他の組合せは対応する疾患が誤っています。抗平滑筋抗体は自己免疫性肝炎、抗ミトコンドリア抗体は原発性胆汁性胆管炎、抗CCP抗体は関節リウマチ、抗TSH受容体抗体はバセドウ病でみられる自己抗体です。自己抗体と疾患の対応は繰り返し問われるので、まとめて覚えておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成