尿沈渣の無染色標本(別冊No. 2)を別に示す。矢印で示した結晶はどれか。
尿沈渣の無染色標本(別冊No. 2)を別に示す。矢印で示した結晶はどれか。
- ⑴ 尿酸尿酸結晶は酸性尿で析出し、黄褐色を帯びた菱形やロゼット状を示します。無色の角柱状結晶とは色調も形も異なります。
- ⑵ シスチンシスチン結晶は無色の正六角形の板状結晶で、シスチン尿症でみられます。角柱状の形態とは異なります。
- ⑶ ビリルビンビリルビン結晶は黄褐色の細い針状または顆粒状で、黄疸のある尿でみられます。無色の結晶ではありません。
- ⑷ コレステロールコレステロール結晶は切れ込みのある無色で薄い板状の結晶で、乳び尿などでみられます。角柱状の形態とは区別できます。
- ⑸ リン酸アンモニウムマグネシウム無色で棺の蓋あるいは封筒状に見える角柱状の結晶はリン酸アンモニウムマグネシウム結晶で、アルカリ性尿に析出します。形態が合致します。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。リン酸アンモニウムマグネシウム結晶は、無染色標本では棺の蓋あるいは封筒を開いた形に例えられる、無色で角柱状の結晶として観察されます。アルカリ性尿で析出し、尿素を分解する細菌による尿路感染に伴ってみられることがあります。他の結晶は色調や形が明らかに異なるため、形態から鑑別できます。結晶は尿の酸性度と合わせて判断すると見分けやすくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成