結核性髄膜炎でみられる脳脊髄液所見はどれか。
結核性髄膜炎でみられる脳脊髄液所見はどれか。
- ⑴ 膿性膿性の髄液は好中球が著増する細菌性髄膜炎の所見です。結核性髄膜炎では日光微塵様の外観を示すことが多く、膿性にはなりません。
- ⑵ Cl 濃度低下結核性髄膜炎では髄液のクロール濃度が低下し、糖の低下と蛋白の増加を伴います。診断の手がかりとなる特徴的な所見です。
- ⑶ 蛋白細胞解離蛋白細胞解離は細胞数が増えずに蛋白だけが増える所見で、ギラン・バレー症候群に特徴的です。結核性髄膜炎では細胞数も増加します。
- ⑷ 血糖と同程度の糖濃度髄液糖が血糖と同程度に保たれるのはウイルス性髄膜炎の所見です。結核性髄膜炎では糖は明らかに低下します。
- ⑸ 好酸球優位の細胞増多好酸球優位の細胞増多は寄生虫性髄膜炎などでみられます。結核性髄膜炎ではリンパ球を主体とする単核球優位の増多となります。
解説
正解は⑵です。結核性髄膜炎では髄液のクロール濃度が低下することが特徴的な所見で、あわせて糖の低下、蛋白の著明な増加、リンパ球優位の細胞増多を認めます。外観は日光微塵様で、放置するとフィブリンの膜を形成することがあり、膿性にはなりません。糖が血糖と同程度に保たれるのはウイルス性髄膜炎の所見で、蛋白細胞解離はギラン・バレー症候群でみられる所見です。区別して覚えておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成