尿試験紙による尿蛋白検査で正しいのはどれか。
尿試験紙による尿蛋白検査で正しいのはどれか。
- ⑴ 感度は50-100 mg/dL である。試験紙法の検出感度はおよそ15〜30 mg/dLです。50〜100 mg/dLという記述は、実際よりも鈍い感度を示しています。
- ⑵ アスコルビン酸の影響を受ける。アスコルビン酸が偽陰性の原因となるのは潜血や尿糖の項目です。蛋白の項目は蛋白誤差を利用しており、影響を受けません。
- ⑶ 強アルカリ尿では偽陽性となる。蛋白項目は指示薬の蛋白誤差を利用するため、強アルカリ尿では蛋白がなくても指示薬が変色し、偽陽性となります。
- ⑷ 蛋白の種類で反応性に差異はない。試験紙法はアルブミンに鋭敏である一方、ベンス・ジョーンズ蛋白などのグロブリンには反応しにくく、蛋白の種類で反応性が異なります。
- ⑸ 感度はスルホサリチル酸法より高い。スルホサリチル酸法は数 mg/dLの蛋白も検出でき、試験紙法より感度が高い方法です。記述は逆になっています。
解説
正解は⑶です。尿試験紙の蛋白検査は指示薬の蛋白誤差という現象を利用しているため、強アルカリ尿では蛋白がなくても指示薬そのものが変色し、偽陽性を示します。検出感度はおよそ15〜30 mg/dLで、アルブミンにはよく反応する一方、ベンス・ジョーンズ蛋白などのグロブリンには反応しにくいという特徴があります。アスコルビン酸の影響を受けるのは潜血や尿糖の項目で、蛋白の項目では問題になりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成