産業保健における許容濃度の定義で正しいのはどれか。
産業保健における許容濃度の定義で正しいのはどれか。
- ⑴ 事務所内の空気環境を規定する濃度事務所の空気環境の基準は事務所衛生基準規則で定められています。有害物質への曝露を評価する許容濃度とは目的が異なります。
- ⑵ 生物学的モニタリングで許容される生体内濃度生体内の濃度で評価する指標は生物学的許容値です。空気中の濃度を対象とする許容濃度とは測る対象が違います。
- ⑶ 毒性試験で動物に有害な影響が見られない最大投与濃度動物実験で有害な影響がみられない最大の投与量は無毒性量です。人の労働環境に適用する許容濃度とは別の概念です。
- ⑷ 労働者に健康上の悪影響が見られないと判断される濃度1日8時間程度の通常の労働で曝露されても、ほとんどの人に健康上の悪影響がみられないと判断される濃度をいいます。
- ⑸ 作業環境管理の良否を判断する管理区分を決定するための濃度作業環境測定の結果から管理区分を決めるために用いるのは管理濃度です。定める主体も目的も許容濃度とは異なります。
解説
正解は⑷です。許容濃度は日本産業衛生学会が示す指標で、労働者が1日8時間、週40時間程度の通常の労働時間で有害物質にさらされても、ほとんどの人に健康上の悪影響がみられないと判断される濃度をいいます。あくまで個人の曝露の評価の目安であり、作業環境の管理区分を決める基準ではありません。作業環境測定の結果から管理区分を判定するのに用いるのは管理濃度で、両者は目的も定める主体も異なるため、混同しないよう区別して覚えておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成