ABO 亜型で正しいのはどれか。
ABO 亜型で正しいのはどれか。
- ⑴ 後天性の変化である。ABO亜型は遺伝子に基づく先天的な型です。白血病などで抗原が弱くなる後天的な変化とは区別して考えます。
- ⑵ ABO 抗原が発現していない。亜型では抗原の発現が弱いだけで、まったく発現していないわけではありません。吸着解離試験で確認できます。
- ⑶ 遺伝子関連検査を必要とする。吸着解離試験や体液中の型物質の検査など血清学的な方法で判定できます。遺伝子の検査が必ず必要というわけではありません。
- ⑷ 日本人ではBm 型が最も多い。日本人のABO亜型ではBm型の報告が最も多く、赤血球のB抗原が著しく弱い一方で体液にはB型物質が分泌されます。
- ⑸ 体液にABO 型物質を分泌しない。Bm型のように分泌型であれば体液に型物質を分泌します。分泌しないのは非分泌型の方で、亜型に共通する性質ではありません。
解説
正解は⑷です。ABO亜型は生まれつきの遺伝子の違いによって抗原の発現の量や性状が変化した型で、日本人ではB抗原が非常に弱いBm型が最も多く報告されています。Bm型では赤血球のB抗原がほとんど検出できないほど弱い一方で、唾液などの体液にはB型物質が正常に分泌されるため、この対比が判定の手がかりになります。判定は吸着解離試験や体液中の型物質の検査といった血清学的な方法で行うことができ、遺伝子の検査が必ず必要になるわけではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成