免疫グロブリンで正しいのはどれか。
免疫グロブリンで正しいのはどれか。
- ⑴ IgA は4 つのCH ドメインを持つ。IgAの重鎖の定常領域のドメインは3つです。4つもつのはIgMとIgEで、クラスによる違いを取り違えています。
- ⑵ IgD は胎盤通過性を持つ。胎盤を通過できるのはIgGだけです。IgDは膜表面に存在するクラスで、胎盤の通過性はもちません。
- ⑶ IgE は分子量が最も大きい。分子量が最も大きいのは五量体のIgMで、およそ90万です。IgEは単量体で、分子量は約19万です。
- ⑷ IgG には2 つのサブクラスが存在する。IgGのサブクラスはIgG1からIgG4の4種類です。2つという記述は数を取り違えています。
- ⑸ IgM は補体の古典経路を活性化する。IgMは五量体で結合部位が多く、C1qと結合して補体の古典経路を強く活性化します。感染の初期に働く抗体です。
解説
正解は⑸です。IgMは五量体で抗原に結合する部位が多く、補体のC1qと結合して古典経路を強く活性化します。IgGも古典経路を活性化しますが、単量体であるためIgMより効率は劣ります。ほかの記述は誤りで、IgAの重鎖は定常領域のドメインを3つもち、4つもつのはIgMとIgEです。胎盤を通過できるのはIgGのみで、分子量が最も大きいのは五量体のIgM、IgGのサブクラスは4種類あります。クラスごとの構造と働きの違いを整理して覚えておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成