冷蔵保存した全血検体で検査可能なのはどれか。
冷蔵保存した全血検体で検査可能なのはどれか。
- ⑴ 寒冷凝集反応寒冷凝集素は低温で赤血球に結合するため、冷蔵した全血では抗体が赤血球に吸収されてしまい、正しい結果が得られません。
- ⑵ HBs 抗体検査HBs抗体は温度による影響を受けにくいため、冷蔵保存した全血から分離した血清でも測定できます。
- ⑶ クリオグロブリン検査クリオグロブリンは低温で析出するため、冷蔵すると凝集塊が失われます。37度を保って血清を分離する必要があります。
- ⑷ 直接抗グロブリン試験冷蔵すると冷式の自己抗体や補体が赤血球に結合し、偽陽性となることがあります。検査は速やかに常温で行います。
- ⑸ Donath-Landsteiner 反応ドナート・ラントシュタイナー反応は冷式の二相性抗体を検出する検査で、採血後は37度を保って血清を分離する必要があります。
解説
正解は⑵です。HBs抗体は温度による析出や結合の変化を受けない安定した抗体ですから、冷蔵で保存した全血から分離した血清でも問題なく測定できます。ほかの検査は温度の影響を強く受けるため、冷蔵した全血では正しい結果が得られません。寒冷凝集反応とクリオグロブリン検査は低温で赤血球の凝集や蛋白の析出が起こるので37度を保って血清を分離し、ドナート・ラントシュタイナー反応も冷式の二相性抗体を扱うため37度での取り扱いが必要です。直接抗グロブリン試験も低温で偽陽性となることがあります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成