急性単純性尿路感染症の原因菌で最も頻度が高く検出されるのはどれか。
急性単純性尿路感染症の原因菌で最も頻度が高く検出されるのはどれか。
- ⑴ Enterococcus faecalis腸球菌は複雑性の尿路感染症やカテーテル留置中の感染で問題になります。単純性の感染で最も多い菌ではありません。
- ⑵ Escherichia coli腸内に常在する大腸菌が尿道から上行して起こるため、急性単純性尿路感染症の原因菌の7割から9割を占めます。
- ⑶ Klebsiella pneumoniae肺炎桿菌も尿路感染症を起こしますが、頻度は大腸菌よりかなり低く、複雑性の感染で目立ちます。
- ⑷ Proteus mirabilisプロテウス属は尿素を分解して尿をアルカリ性にし、結石を伴う感染で問題になります。単純性の感染では頻度が低いです。
- ⑸ Staphylococcus epidermidis表皮ブドウ球菌は皮膚の常在菌で、採尿時の汚染菌として検出されることが多い菌です。主要な原因菌ではありません。
解説
正解は⑵です。急性単純性尿路感染症は、基礎疾患やカテーテルなどの要因がない方に起こる感染で、原因菌の7割から9割を大腸菌が占めます。腸内に常在する菌が会陰から尿道へと上行して膀胱に達するためで、女性に多くみられます。ほかの選択肢は複雑性の尿路感染症や、カテーテルの留置、抗菌薬の使用歴がある場合に増える菌です。肺炎桿菌やプロテウス属も尿路感染症を起こしますが頻度は低く、腸球菌や表皮ブドウ球菌は複雑性の感染や汚染菌として問題になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成