赤血球に関する記載で正しいのはどれか。
赤血球に関する記載で正しいのはどれか。
- ⑴ エリスロポエチンは肝臓で産生される。成人のエリスロポエチンは主に腎臓の間質の細胞で作られます。胎児期には肝臓が主な産生の場になります。
- ⑵ 前赤芽球は正染性赤芽球よりも大きい。赤芽球は成熟につれて小さくなるため、最も未熟な前赤芽球は正染性赤芽球より大きくなります。
- ⑶ 健常者の赤血球寿命は約80 日である。健常者の赤血球の寿命は約120日です。80日という値は短く、寿命が短縮する病態と混同しやすい点です。
- ⑷ 網赤血球は成熟赤血球よりも小さい。網赤血球はリボソームなどを残した若い赤血球で、成熟赤血球より大きいのが特徴です。
- ⑸ 老化につれて赤血球変形能が高まる。赤血球は老化に伴って膜が硬くなり、変形能は低下します。そのため脾臓で捕捉され処理されます。
解説
正解は⑵です。赤芽球は成熟するにつれて小さくなるので、最も未熟な前赤芽球は、成熟した正染性赤芽球より大きくなります。核の大きさや核クロマチンの粗さ、細胞質の色調も成熟とともに変化し、細胞質は塩基性の青色から正染性の赤みへと移ります。ほかの記述は誤りで、成人のエリスロポエチンは主に腎臓で作られ、赤血球の寿命は約120日、網赤血球は成熟赤血球より大きく、赤血球の変形能は老化に伴って低下します。成熟に伴う変化の向きをそろえて覚えておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成