FISH 法で正しいのはどれか。2 つ選べ。
FISH 法で正しいのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 標本は永久標本となる。蛍光色素は時間とともに退色するため、標本を長期に保存して繰り返し観察することはできません。記録は撮影で残します。
- ⑵ 遺伝子増幅の検出に用いる。シグナルの数が増えていれば遺伝子の増幅と判断できます。乳癌のHER2の評価などに用いられる代表的な使い方です。
- ⑶ 染色体転座の検出に用いる。離れた位置にあるはずの二つのシグナルの接近や分離から染色体転座を検出できます。融合遺伝子の確認に用いられます。
- ⑷ 観察には偏光顕微鏡を用いる。観察には蛍光顕微鏡を用います。偏光顕微鏡はアミロイドの複屈折や結晶の観察に使う顕微鏡で、目的が異なります。
- ⑸ 核はフルオレセインイソチオシアネート〈FITC〉で染色する。フルオレセインイソチオシアネートはプローブを標識する色素です。核全体の対比染色にはDAPIなどを用います。
解説
正解は⑵と⑶です。FISH法は蛍光色素で標識した核酸プローブを標本上の目的の配列に結合させて観察する方法で、シグナルの数が増えていれば遺伝子の増幅、離れているはずのシグナルが接近していれば転座と判断できます。乳癌のHER2の増幅や、白血病の融合遺伝子の検出に用いられます。蛍光は時間とともに退色するので永久標本にはならず、観察には蛍光顕微鏡を使います。フルオレセインイソチオシアネートはプローブの標識に用いる色素で、核の対比染色にはDAPIなどを使います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成