石灰沈着を伴いやすい腫瘍はどれか。
石灰沈着を伴いやすい腫瘍はどれか。
- ⑴ 脂肪腫脂肪腫は成熟した脂肪細胞が増える良性腫瘍です。石灰の沈着を特徴とはしません。
- ⑵ 髄膜腫髄膜腫では渦巻き状の細胞集塊の中心に石灰が沈着した砂粒体がよくみられます。画像上の石灰化も診断の手がかりになります。
- ⑶ 肝細胞癌肝細胞癌は肝細胞に似た細胞が増える腫瘍で、脂肪化や胆汁の産生がみられます。石灰化は特徴ではありません。
- ⑷ 子宮頸癌子宮頸癌は扁平上皮癌が多く、角化や細胞間橋がみられます。石灰の沈着を伴いやすい腫瘍ではありません。
- ⑸ 悪性黒色腫悪性黒色腫はメラニンを産生する腫瘍で、色素の有無が特徴になります。石灰化とは結びつきません。
解説
正解は⑵です。髄膜腫は硬膜のクモ膜細胞に由来する腫瘍で、渦を巻いた細胞の集まりの中心に石灰が沈着した砂粒体と呼ばれる構造がよくみられます。画像でも石灰化として捉えられ、診断の手がかりになります。石灰化を伴いやすい腫瘍としては、ほかに甲状腺の乳頭癌や乳腺の一部の病変が知られています。脂肪腫、肝細胞癌、子宮頸癌、悪性黒色腫は石灰の沈着を特徴とはせず、それぞれ成熟脂肪細胞の増殖、肝細胞への類似、扁平上皮への分化、メラニンの産生が組織の特徴になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成