細胞死で正しいのはどれか。
細胞死で正しいのはどれか。
- ⑴ 壊疽は可逆的である。壊疽は壊死に感染や乾燥が加わった不可逆的な変化です。元に戻ることはないため、可逆的という記述は誤りです。
- ⑵ 乾酪壊死は脳梗塞で起こる。乾酪壊死は結核に特徴的なチーズ状の壊死です。脳梗塞では組織が溶けて軟らかくなる融解壊死が起こります。
- ⑶ 融解壊死は心筋梗塞で起こる。心筋梗塞では組織の形が保たれる凝固壊死が起こります。融解壊死が生じるのは脂質に富む脳です。
- ⑷ 凝固壊死は脂質に富んだ臓器に多い。凝固壊死は心臓や腎臓など蛋白に富む臓器に多くみられます。脂質に富む脳で起こるのは融解壊死です。
- ⑸ アポトーシスは発生過程で生理的にみられる。アポトーシスは細胞自身の仕組みによる能動的な細胞死で、発生の過程や免疫細胞の選択など生理的な場面でみられます。
解説
正解は⑸です。アポトーシスは細胞自身に組み込まれた仕組みによって起こる能動的な細胞死で、指の間の水かきが消える過程や、免疫細胞の選択のように発生の過程で生理的にみられます。周囲に炎症を起こさずに処理される点が壊死との大きな違いです。ほかの記述は誤りで、壊疽は不可逆的な変化であり、乾酪壊死は結核に特徴的、脳梗塞では融解壊死、心筋梗塞では凝固壊死が起こります。凝固壊死は蛋白に富む臓器で、融解壊死は脂質に富む脳で生じます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成