神経組織で正しいのはどれか。
神経組織で正しいのはどれか。
- ⑴ 稀突起膠細胞をニューロンと呼ぶ。ニューロンは神経細胞そのものを指します。稀突起膠細胞は中枢で髄鞘を作るグリア細胞であり、呼び名を取り違えています。
- ⑵ 小膠細胞は末梢神経系に存在する。小膠細胞は中枢神経系に存在し、貪食を担うグリア細胞です。末梢神経系にはシュワン細胞が分布します。
- ⑶ 星状膠細胞は末梢神経系に存在する。星状膠細胞も中枢神経系のグリア細胞で、血液脳関門の形成に関わります。末梢神経系には存在しません。
- ⑷ 樹状突起は受容した興奮を神経細胞体に伝える。樹状突起は入力側の突起で、受け取った興奮を神経細胞体へ伝えます。出力は軸索が担うという役割分担が基本です。
- ⑸ ランヴィエ〈Ranvier〉の絞輪はシナプス間隙に存在する。ランヴィエの絞輪は軸索上で髄鞘が途切れた部分で、跳躍伝導の場です。シナプス間隙は神経細胞どうしの隙間で、別の構造です。
解説
正解は⑷です。樹状突起は神経細胞体から枝分かれした突起で、ほかの神経細胞から受け取った興奮を細胞体へ伝える入力側の構造です。細胞体で加算された興奮が閾値を超えると、出力側の軸索を通って次の細胞へ伝えられます。ほかの記述は誤りで、ニューロンは神経細胞そのものを指し、稀突起膠細胞は中枢で髄鞘を作るグリア細胞です。小膠細胞と星状膠細胞も中枢神経系のグリア細胞で、末梢の髄鞘はシュワン細胞が作ります。ランヴィエの絞輪は髄鞘の切れ目です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成