腎近位尿細管の刷子縁に一致する電子顕微鏡像はどれか。
腎近位尿細管の刷子縁に一致する電子顕微鏡像はどれか。
- ⑴ 線毛線毛は微小管を軸にもち、協調して動いて粘液を運びます。気管や卵管の上皮にみられる構造で、刷子縁とは成り立ちが異なります。
- ⑵ 微絨毛刷子縁は細胞膜が細く密に突出した微絨毛の集まりで、再吸収の表面積を広げています。内部にはアクチン線維が束状に走ります。
- ⑶ ゴルジ装置ゴルジ装置は分泌物の加工と輸送を担う細胞内小器官です。管腔側に突出する構造ではないため刷子縁には当たりません。
- ⑷ 粗面小胞体粗面小胞体はリボソームが付着した膜構造で、蛋白合成の場です。細胞内にあり、管腔側の突起ではありません。
- ⑸ ミトコンドリアミトコンドリアはエネルギーを産生する小器官で、尿細管の細胞にも豊富にあります。ただし刷子縁を作る構造ではありません。
解説
正解は⑵です。腎の近位尿細管の管腔側にみられる刷子縁は、電子顕微鏡では細胞膜が細く密に突出した微絨毛の集まりとして観察されます。微絨毛は表面積を大きく広げて再吸収の効率を高める構造で、内部にはアクチンの細い線維が束になって走っています。小腸の吸収上皮にも同じ構造がみられます。線毛は微小管からなり運動性をもつ点で異なり、ゴルジ装置、粗面小胞体、ミトコンドリアはいずれも細胞内の小器官で、管腔側に突出する構造ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成