弾性線維と膠原線維を染め分けるのはどれか。
弾性線維と膠原線維を染め分けるのはどれか。
- ⑴ PAM 染色PAM染色は基底膜や細網線維を黒色に染める鍍銀法で、腎の糸球体基底膜の評価に用います。弾性線維の染め分けはできません。
- ⑵ 渡辺の鍍銀法渡辺の鍍銀法は細網線維を黒色に染める方法です。弾性線維と膠原線維を同時に染め分ける目的には用いません。
- ⑶ Victoria blue 染色ビクトリア青染色は弾性線維を青色に染めますが、膠原線維は染まりません。両者を染め分ける方法ではありません。
- ⑷ Masson trichrome 染色マッソン・トリクローム染色は膠原線維を青緑色、筋線維や細胞質を赤色に染めます。弾性線維は染め分けられません。
- ⑸ elastica van Gieson 染色弾性線維を黒紫色、膠原線維を赤色、筋線維を黄色に染めるため、両者を一度に染め分けられます。血管壁の評価に有用です。
解説
正解は⑸です。エラスチカ・ワンギーソン染色は、レゾルシン・フクシンなどで弾性線維を黒紫色に染め、続いてワンギーソン液で膠原線維を赤色、筋線維や細胞質を黄色に染めるため、弾性線維と膠原線維を一度に染め分けられます。血管壁の構造の評価や、大動脈の疾患、肺の弾性線維の変化をみる際に用います。ビクトリア青染色は弾性線維のみを、マッソン・トリクローム染色は膠原線維と筋線維を染め分ける方法で、いずれも両者を同時に区別する目的には向きません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成