血中カルシウムで正しいのはどれか。
血中カルシウムで正しいのはどれか。
- ⑴ 約30%がイオン型で存在する。イオン型はおよそ50%を占めます。約30%という値は低く、残りはアルブミン結合型と錯塩型に分かれています。
- ⑵ 基準範囲は3.6~4.4 mg/dL である。血清カルシウムの基準範囲は1デシリットル当たり8.5から10.2ミリグラム前後です。示された値は当量濃度の数値と混同したものです。
- ⑶ 低アルブミン血症では偽高値を示す。低アルブミン血症では結合型が減るため、総カルシウムは偽低値になります。補正式で評価する必要があります。
- ⑷ アルカローシスではイオン型が低下する。アルカローシスではアルブミンとの結合が強まり、イオン型カルシウムが低下します。過換気でテタニーが生じる機序です。
- ⑸ 副甲状腺ホルモン〈PTH〉の作用で低下する。副甲状腺ホルモンは骨からの吸収と腎での再吸収を促し、血中カルシウムを上昇させます。低下させるという記述は逆です。
解説
正解は⑷です。アルカローシスではアルブミンの負電荷が増えてカルシウムとの結合が強まるため、生理活性をもつイオン型カルシウムが低下し、テタニーなどの症状が起こることがあります。過換気で手足のしびれや筋のけいれんが生じるのはこの機序によります。ほかの記述は誤りで、血中カルシウムはおよそ半分がイオン型、基準範囲は1デシリットル当たり8.5から10.2ミリグラム前後です。低アルブミン血症では総カルシウムが偽低値となり、副甲状腺ホルモンは血中カルシウムを上昇させます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成