グルコースオキシダーゼ法による血糖測定で利用する酵素はどれか。
グルコースオキシダーゼ法による血糖測定で利用する酵素はどれか。
- ⑴ α-アミラーゼアルファアミラーゼはでんぷんを分解する酵素で、膵や唾液腺の指標として測定されます。血糖測定の試薬には用いません。
- ⑵ α-グルコシダーゼアルファグルコシダーゼは二糖類を分解する消化酵素です。血糖測定でグルコースを直接測る反応系には組み込みません。
- ⑶ グルコース-6-ホスファターゼグルコース6ホスファターゼは糖新生やグリコーゲン分解で働く肝の酵素です。測定試薬として使う酵素ではありません。
- ⑷ マルターゼマルターゼはマルトースをグルコースに分解する消化酵素です。血糖測定でアノマーの変換を助ける役割は担いません。
- ⑸ ムタロターゼムタロターゼはアルファ型グルコースをベータ型に変換し、ベータ型にのみ作用するグルコースオキシダーゼの反応を速やかに完結させます。
解説
正解は⑸です。グルコースオキシダーゼはベータ型のD-グルコースだけに作用しますが、溶液中のグルコースはアルファ型とベータ型が平衡状態で存在し、その変換には時間がかかります。そこでムタロターゼを加えてアルファ型からベータ型への変換を速め、短時間で反応を完結させて正しい値を得ます。この酵素はグルコースオキシダーゼ法だけでなく、ヘキソキナーゼを用いない一部の方法でも同じ目的で使われます。ほかの選択肢はでんぷんや二糖類、糖新生に関わる酵素で、血糖の測定には用いません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成