尿素で正しいのはどれか。
尿素で正しいのはどれか。
- ⑴ 血中濃度は小児が成人よりも高い。小児の尿素窒素は成人より低めです。筋肉量が少なく蛋白の異化も少ないためで、高いとする記述は向きが逆になります。
- ⑵ ウリカーゼによって加水分解される。尿素を加水分解するのはウレアーゼです。ウリカーゼは尿酸をアラントインに分解する酵素で、対象となる基質が異なります。
- ⑶ 消化管出血により血中濃度が減少する。消化管出血では腸で吸収された血液の蛋白が代謝され、尿素窒素は上昇します。減少するという記述は向きが逆です。
- ⑷ 血中非蛋白性窒素の中で最も濃度が高い。尿素は非蛋白性窒素の約半分を占め、最も濃度が高い成分です。蛋白代謝の最終産物として肝の尿素回路で作られます。
- ⑸ 生体内でアルドラーゼによって生成される。尿素は肝臓の尿素回路で生成されます。アルドラーゼは解糖系で糖を切断する酵素で、尿素の合成には関与しません。
解説
正解は⑷です。尿素は蛋白質の代謝で生じたアンモニアを肝臓の尿素回路で無毒化した最終産物で、血中の非蛋白性窒素成分のうち約半分を占め、最も濃度が高い成分です。尿素窒素として測定され、腎機能だけでなく蛋白摂取量や消化管出血、脱水、蛋白の異化の程度によっても変動します。測定には尿素を分解するウレアーゼを用います。小児は蛋白の異化が少なく血中濃度は成人より低めで、消化管出血では吸収された血液の蛋白が代謝されるため濃度は上昇します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成