アガロースゲルを用いたリポ蛋白電気泳動で、β 位とpre β 位に強い染色像が認…
アガロースゲルを用いたリポ蛋白電気泳動で、β 位とpre β 位に強い染色像が認められた。WHO 脂質異常症タイプ分類で考えられるのはどれか。
- ⑴ TypeⅠタイプ1はカイロミクロンが著明に増加し、原点に強い染色像が出ます。ベータ位とプレベータ位が濃くなる像とは異なります。
- ⑵ TypeⅡaタイプ2aはLDLのみが増加するため、濃くなるのはベータ位だけです。プレベータ位も濃い本例には当てはまりません。
- ⑶ TypeⅡbベータ位のLDLとプレベータ位のVLDLがともに増加した状態で、タイプ2bにあたります。染色像とタイプの対応が一致します。
- ⑷ TypeⅣタイプ4はVLDLのみが増加し、濃くなるのはプレベータ位だけです。ベータ位も濃い本例とは合いません。
- ⑸ TypeⅤタイプ5はカイロミクロンとVLDLが増加し、原点とプレベータ位が濃くなります。ベータ位が強く染まる点が合いません。
解説
正解は⑶です。アガロースゲルのリポ蛋白電気泳動でベータ位はLDL、プレベータ位はVLDLに対応しますから、その両方が強く染まる像はLDLとVLDLがともに増加した状態を示し、世界保健機関の脂質異常症タイプ分類ではタイプ2bにあたります。タイプ2aはベータ位のみ、タイプ4はプレベータ位のみが増加します。タイプ1とタイプ5はカイロミクロンが増加して原点の泳動像が濃くなる点で区別できます。泳動位置とリポ蛋白の対応を覚えておけば、染色像からタイプを判断できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成