超音波検査で誤っているのはどれか。
超音波検査で誤っているのはどれか。
- ⑴ 周波数1 ~20 MHz の超音波が用いられる。診断用の超音波は概ね1から20メガヘルツの範囲で用いられます。記述として正しいので、誤りを選ぶこの設問では正答になりません。
- ⑵ 距離分解能は超音波の周波数が高いほどよい。距離分解能はパルス幅が短いほど良くなり、周波数が高いほど向上します。正しい記述であり正答ではありません。
- ⑶ 連続波ドプラ法は高速血流の測定に適している。連続波ドプラ法は折り返し現象の制約を受けないため、高速血流の測定に適しています。正しい記述であり正答ではありません。
- ⑷ 深部の描出は超音波の周波数が高いほど有利になる。周波数が高いほど減衰が大きく、深部には届きません。深部の描出には低い周波数が有利であり、この記述が誤っているので正答です。
- ⑸ 方位分解能は電子フォーカスによるビーム集束で向上する。方位分解能は電子フォーカスでビームを細く絞ることで向上します。正しい記述であり、誤りを選ぶこの設問では正答になりません。
解説
正解は⑷です。この設問は誤っている記述を選ぶ形式で、周波数が高いほど深部の描出に有利という⑷が誤りにあたります。超音波は周波数が高いほど生体内での減衰が大きく、深いところまで届きません。そのため心臓や腹部などの深い部位には2から5メガヘルツ程度の低い周波数を、体表に近い甲状腺や乳腺、血管には7から15メガヘルツ程度の高い周波数を用います。周波数を上げると分解能は良くなるが深部到達性は悪くなるという、分解能と深度の兼ね合いを押さえておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成