呼吸機能検査の結果(別冊No. 4A)とフローボリューム曲線(別冊No. 4B)…
呼吸機能検査の結果(別冊No. 4A)とフローボリューム曲線(別冊No. 4B)を別に示す。考えられる状態はどれか。
- ⑴ 肺切除後肺切除後も拘束性のパターンになりますが、手術の既往を示す情報がなく、びまん性の間質病変を示す本例の所見からは考えにくい状態です。
- ⑵ 気管支喘息気管支喘息は閉塞性換気障害で、一秒率が低下し下降脚は下に凸になります。一秒率が保たれた本例の結果とは合いません。
- ⑶ 間質性肺炎肺活量が低下し一秒率は保たれる拘束性パターンで、下降脚が直線的に急降下する細い曲線です。硬く膨らみにくい間質性肺炎に典型的です。
- ⑷ 慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉慢性閉塞性肺疾患では一秒率が低下し、下降脚が下に凸となり残気量が増えます。拘束性を示す本例の結果とは反対の所見です。
- ⑸ 筋萎縮性側索硬化症による呼吸筋障害呼吸筋障害では努力を要する最大呼気流量が出ず、頂点の低い平坦な曲線になります。最大呼気流量が保たれた本例とは異なります。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。示された結果は肺活量が予測値に対して低下し、一秒率は保たれている拘束性換気障害のパターンで、フローボリューム曲線は最大呼気流量が保たれたまま横幅が狭く、下降脚が直線的に急降下する背の高い細い形をとります。これは肺が硬くなって膨らみにくくなるびまん性の間質性肺炎に典型的で、拡散能の低下も伴います。閉塞性障害では下降脚が下に凸となるため区別でき、呼吸筋の障害では流量そのものが立ち上がらない努力依存性の低い曲線になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成