標準12 誘導心電図(別冊No. 2)を別に示す。所見はどれか。
標準12 誘導心電図(別冊No. 2)を別に示す。所見はどれか。
- ⑴ 右脚ブロック右脚ブロックではQRS幅が広く、V1誘導でrsR型の波形と右側胸部誘導の陰性T波がみられます。QRS波の脱落は起こりません。
- ⑵ 左脚ブロック左脚ブロックではQRS幅が広く、V1誘導で深いS波、V5からV6誘導で幅広く頂上が割れたR波がみられます。本例の所見とは異なります。
- ⑶ Ⅲ度房室ブロック第三度房室ブロックではP波とQRS波がまったく無関係に出現し、PQ間隔は定まりません。PQ間隔が漸増する本例とは異なります。
- ⑷ MobitzⅡ型房室ブロックモービッツ2型ではPQ間隔が一定のまま突然QRS波が脱落します。PQ間隔が拍ごとに延長している点で本例とは区別できます。
- ⑸ Wenckebach 型房室ブロックPQ間隔が拍ごとに漸増した後にQRS波が脱落しており、ウェンケバッハ型すなわちモービッツ1型の第二度房室ブロックの典型的所見です。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。示された心電図ではPP間隔が一定のままPQ間隔が拍ごとに少しずつ延長し、やがてP波に続くQRS波が脱落しています。この所見はウェンケバッハ型、すなわちモービッツ1型の第二度房室ブロックの特徴です。多くは房室結節内の伝導障害によるもので、経過は良好なことが多く、無症状であれば経過観察となります。PQ間隔が一定のまま突然QRS波が落ちるモービッツ2型や、P波とQRS波が無関係に出現する第三度房室ブロックとの区別が重要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成