欠乏により巨赤芽球性貧血をきたすのはどれか。
欠乏により巨赤芽球性貧血をきたすのはどれか。
- ⑴ ビタミンAビタミンAの欠乏では夜盲症や角膜の乾燥が生じます。造血に直接関わるビタミンではないため、巨赤芽球性貧血は起こしません。
- ⑵ ビタミンB12ビタミンB12はDNA合成に必要で、欠乏すると赤芽球の核成熟が遅れて巨赤芽球が出現します。悪性貧血や胃全摘後にみられます。
- ⑶ ビタミンCビタミンCの欠乏では壊血病となり、出血傾向が主体です。鉄の吸収を助ける働きはありますが、巨赤芽球性貧血の原因ではありません。
- ⑷ ビタミンDビタミンDの欠乏ではくる病や骨軟化症が生じます。カルシウム代謝のビタミンであり、赤芽球の成熟には関与しません。
- ⑸ ビタミンEビタミンEの欠乏では赤血球膜が酸化に弱くなり溶血性貧血の傾向を示します。核の成熟障害ではないので巨赤芽球性貧血にはなりません。
解説
正解は⑵です。ビタミンB12が欠乏すると、葉酸の代謝を介してDNA合成が障害され、赤芽球の核の成熟が細胞質の成熟に追いつかなくなるため、骨髄に巨赤芽球が現れる巨赤芽球性貧血となります。胃の内因子が不足する悪性貧血や胃全摘後、回腸の病変が原因になります。葉酸欠乏でも同じ機序で巨赤芽球性貧血が起こりますが、ビタミンB12欠乏では亜急性連合性脊髄変性症などの神経症状を伴う点が異なります。ほかのビタミンの欠乏では貧血の型がこのようにはなりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成