悪性中皮腫の胸水で高値を示すのはどれか。
悪性中皮腫の胸水で高値を示すのはどれか。
- ⑴ ADAアデノシンデアミナーゼが高値となるのは結核性胸膜炎です。リンパ球優位の胸水とともに評価する項目で、中皮腫の指標ではありません。
- ⑵ CEA癌胎児性抗原が高値となるのは肺腺癌などによる癌性胸水です。中皮腫では上昇しにくく、むしろ低いことが鑑別の手がかりになります。
- ⑶ SP-DサーファクタントプロテインDは間質性肺疾患で血清が上昇する項目です。胸水中で悪性中皮腫を示す指標としては用いません。
- ⑷ アミラーゼ胸水中のアミラーゼが高値となるのは膵炎に伴う胸水や食道破裂です。中皮腫を示す所見ではありません。
- ⑸ ヒアルロン酸悪性中皮腫の腫瘍細胞は多量のヒアルロン酸を産生するため、胸水中のヒアルロン酸が著明な高値となります。診断上の強い手がかりです。
解説
正解は⑸です。悪性中皮腫では腫瘍細胞が多量のヒアルロン酸を産生するため、胸水中のヒアルロン酸が著明に高値となり、10万ナノグラム毎ミリリットルを超えるような値は診断上の強い手がかりになります。ほかの項目はそれぞれ別の疾患を示します。アデノシンデアミナーゼは結核性胸膜炎、癌胎児性抗原は肺腺癌などの癌性胸水、アミラーゼは膵疾患や食道破裂で上昇し、サーファクタントプロテインDは間質性肺疾患で血清が上昇する項目です。胸水の性状と併せて評価します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成