糞便の性状と疾患の組合せで正しいのはどれか。
糞便の性状と疾患の組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ 緑色便 ― 総胆管結石総胆管結石で胆道が閉塞すると、胆汁が腸へ流れず灰白色便になります。緑色便はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌腸炎などでみられる性状です。
- ⑵ 灰白色便 ― MRSA 腸炎メチシリン耐性黄色ブドウ球菌腸炎では緑色便がみられます。灰白色便は胆道閉塞やロタウイルス腸炎に対応する性状です。
- ⑶ タール便 ― コレラタール便は上部消化管からの出血で、血液が胃酸で変化して黒色になったものです。コレラでは米の研ぎ汁様便になります。
- ⑷ 米の研ぎ汁様便 ― カンピロバクター腸炎米の研ぎ汁様便はコレラの典型です。カンピロバクター腸炎では粘液と血液が混じった粘血便や水様便がみられます。
- ⑸ いちごゼリー状便 ― アメーバ赤痢いちごゼリー状便は粘液に血液が混じった便で、赤痢アメーバによる大腸炎に特徴的です。疾患と性状が一致した正しい組合せです。
解説
正解は⑸です。いちごゼリー状便は粘液に血液が混じった便で、赤痢アメーバによる大腸炎に特徴的な性状です。ほかの組合せは疾患が入れ替わっています。総胆管結石など胆道が閉塞した状態では胆汁が腸に流れず灰白色便となり、コレラでは腸液が大量に出て米の研ぎ汁様便となります。タール便は上部消化管からの出血で血液が胃酸により変化したもので、緑色便はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌腸炎などでみられます。便の色と性状は原因を推定する重要な手がかりになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成