精液検査で正しいのはどれか。
精液検査で正しいのはどれか。
- ⑴ 2 日間連続して採取する。2日以上7日以内の禁欲後に1回採取します。連日採取すると精子濃度が低く出るため、条件を揃える意味でも適切ではありません。
- ⑵ 検体採取後は冷蔵で保存する。冷蔵すると運動性が損なわれます。体温付近で保温し、30分から1時間以内に検査できるよう速やかに運搬します。
- ⑶ 精子濃度測定は採取後10 分以内に行う。採取直後は粘性が高く均一に混ざらないため、10分では早すぎます。液化を待ってから、おおむね1時間以内に測定します。
- ⑷ 運動率の測定は採取後1 時間以内に行う。運動率は時間とともに低下するため、液化を確認したうえで採取後1時間以内に測定します。時間依存性の強い項目であり正しい記述です。
- ⑸ 精子濃度の基準範囲は150 万/mL 以上である。世界保健機関の基準による精子濃度の下限基準値は1mL当たり1,500万個です。150万個では基準値を一桁小さく取り違えています。
解説
正解は⑷です。精子の運動率は時間とともに低下するので、液化を待ったうえで採取後1時間以内に測定します。精液は用手法で採取し、体温近くに保って速やかに検査室へ運ぶことが原則で、冷蔵すると運動性が失われるため保存はできません。禁欲期間は2日以上7日以内とし、連日採取するものではありません。世界保健機関の基準では精子濃度の下限基準値は1mL当たり1,500万個で、150万個ではありません。運動率と生存率は時間依存性が強い項目であることを押さえておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成