免疫学的便潜血検査で正しいのはどれか。
免疫学的便潜血検査で正しいのはどれか。
- ⑴ 検体採取前は食事制限をする。食事制限が必要なのは化学的測定法です。免疫学的方法はヒトのヘモグロビンだけを認識するため、肉類やビタミンCの影響を受けません。
- ⑵ 採取後の検体は室温で保存する。ヘモグロビンは室温で変性し、偽陰性の原因になります。採取後は速やかに提出し、それまでは冷暗所または冷蔵で保存します。
- ⑶ 化学的測定法より検出感度が低い。免疫学的方法は化学的測定法より検出感度が高く、少量の出血でも検出できます。感度が高いことが大腸がん検診に採用された理由です。
- ⑷ 胃がんのスクリーニング検査である。対象は大腸がんです。胃からの出血ではヘモグロビンが胃酸や消化酵素で分解されるため、この検査では捉えられません。
- ⑸ 便のこすり方は検出率に影響を与える。便の表面をどのようにこするかで採取される血液量が変わるため、こすり方は検出率を左右します。複数箇所をまんべんなく採取するよう指導します。
解説
正解は⑸です。免疫学的便潜血検査は便の表面をこすり取って採取するため、こすり方や採取部位によって採取される血液量が変わり、検出率に影響します。がんからの出血は便の表面に付着することが多いので、便の複数の場所をまんべんなくこするよう説明することが大切です。この検査はヒトヘモグロビンに特異的な抗体を用いるので食事制限は不要で、化学的測定法より感度が高く、大腸がんのスクリーニングとして2日法で実施されます。採取後は冷暗所または冷蔵で保存します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成