検査項目と採血管の添加物の組合せで正しいのはどれか。2 つ選べ。
検査項目と採血管の添加物の組合せで正しいのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ PT ― EDTA-2Naプロトロンビン時間は3.2%クエン酸ナトリウムを用います。EDTA塩は凝固因子活性の測定に適さず、凝固検査には使えません。
- ⑵ ALP ― EDTA-2KALPは血清で測定します。EDTAは酵素の働きに必要な亜鉛やマグネシウムを結合してしまうため、活性が低く出ます。
- ⑶ 血糖 ― フッ化ナトリウムフッ化ナトリウムは解糖系を阻害するため、採血後の血糖の低下を防げます。血糖測定用の採血管の添加物として正しい組合せです。
- ⑷ 赤沈 ― クエン酸溶液赤血球沈降速度は3.8%クエン酸ナトリウム溶液を血液9対1で加えて測定します。抗凝固剤で希釈する前提の検査であり、正しい組合せです。
- ⑸ 血小板数 ― ヘパリンリチウム血小板数はEDTA塩を用いるのが原則です。ヘパリンは血小板の凝集を起こしやすく、偽の低値の原因になります。
解説
正解は⑶と⑷です。採血管の添加物は目的に合わせて決まっており、血糖では解糖阻止のためフッ化ナトリウムを、赤血球沈降速度では3.8%クエン酸ナトリウム溶液を血液9に対し1の割合で加えます。凝固検査はクエン酸ナトリウム、血算はEDTA塩が原則で、酵素活性の測定には血清を用います。添加物を誤ると解糖による血糖低下や、キレート作用による酵素活性の低下といった見かけの異常値が生じます。項目と添加物の対応は「何を止めたいのか」から考えると覚えやすくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-07.html)を加工して作成