DNA シークエンサーの原理(Sanger 法)について誤っているのはどれか。
DNA シークエンサーの原理(Sanger 法)について誤っているのはどれか。
- ⑴ 塩基欠失を検出できる。配列を直接読むため、塩基の欠失や置換を検出できます。正しい記述です。
- ⑵ ダイターミネーター法が用いられる。4種のddNTPを別々の蛍光色素で標識するダイターミネーター法が主流です。正しい記述です。
- ⑶ ddNTP とdNTP を混ぜてPCR を行う。ddNTPとdNTPを混ぜて反応させ、さまざまな長さの断片を作ります。正しい記述です。
- ⑷ 電気泳動ではDNA 断片が短いほど早く流れる。電気泳動では短い断片ほど速く移動します。正しい記述です。
- ⑸ ddNTP がDNA 合成反応に取り込まれてもDNA 伸長は継続する。ddNTPは3’位の水酸基を欠くため、取り込まれた時点で伸長が停止します。
解説
正解は⑸です。ddNTPは糖の3’位に水酸基をもたないため、取り込まれると次のヌクレオチドをつなげられず、そこでDNAの伸長が止まります。この性質こそがSanger法の原理なので、伸長が継続するという記述は誤りです。ddNTPとdNTPを混ぜて反応させることで、さまざまな長さで止まった断片ができ、電気泳動では短い断片ほど速く移動します。4種類のddNTPを異なる蛍光色素で標識するダイターミネーター法が広く使われ、塩基の欠失も検出できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成