PT 正常、APTT 延長のときに考えられるのはどれか。2 つ選べ。
PT 正常、APTT 延長のときに考えられるのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 血友病A内因系の第Ⅷ因子が欠乏するため、APTTだけが延長しPTは正常に保たれます。
- ⑵ 重度肝障害重度肝障害では多くの凝固因子が作れなくなり、PTとAPTTの両方が延長します。
- ⑶ 第Ⅴ因子欠乏症第Ⅴ因子は共通系の因子なので、欠乏するとPTもAPTTも延長します。
- ⑷ ビタミンK 欠乏症ビタミンK欠乏では第Ⅶ因子が早く低下するため、まずPTが延長します。
- ⑸ 抗リン脂質抗体症候群ループスアンチコアグラントが試薬のリン脂質を妨げ、検査上はAPTTが延長します。
解説
正解は⑴と⑸です。PTが正常でAPTTだけが延びるのは、内因系に固有の因子に問題があるときです。血友病Aは第Ⅷ因子の欠乏によるもので、この典型にあたります。抗リン脂質抗体症候群では、ループスアンチコアグラントが試薬中のリン脂質に結合して反応を妨げるため、検査の上ではAPTTが延びます。実際には血栓に傾く病態であることに注意が必要です。重度肝障害・第Ⅴ因子欠乏症・ビタミンK欠乏症は共通系や外因系にも関わるため、PTも延長します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成