門脈圧亢進症で起こりにくいのはどれか。
門脈圧亢進症で起こりにくいのはどれか。
- ⑴ 脾腫脾静脈のうっ滞により脾臓が腫大します。門脈圧亢進症の代表的な所見です。
- ⑵ 食道静脈瘤食道下部の静脈が側副血行路となって拡張し、破裂すると大量出血を起こします。
- ⑶ 下大静脈のうっ血下大静脈は門脈系とは別の系統で、血液が逃げ込む先にあたるためうっ血しません。
- ⑷ 直腸静脈からの出血直腸静脈叢も側副血行路となり、痔核からの出血の原因になります。
- ⑸ 腹壁皮下静脈の怒張臍傍静脈が開通して腹壁に放射状の静脈怒張が現れ、メドゥーサの頭と呼ばれます。
解説
正解は⑶です。門脈圧亢進症では、門脈から肝臓へ入りにくくなった血液が側副血行路を通って全身の静脈へ迂回します。その結果、食道静脈瘤、直腸静脈叢のうっ血による出血、臍の周囲に放射状に広がる腹壁皮下静脈の怒張が生じ、脾静脈のうっ滞によって脾腫も起こります。一方、下大静脈は門脈系とは別の系統であり、血液が逃げ込む先にあたるためうっ血しません。下大静脈がうっ血するのは右心不全やBudd-Chiari症候群のときです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-07.html)を加工して作成